:IzFACT 「堕天使・悪魔」サタナエル/Satanael イラスト&解説

「堕天使・悪魔」のイラスト&説明 サタナエル/Satanael グレゴリの筆頭を務め、サタネルにも分類される強壮な堕天使。ルシファー、サタンと同一視される事も多々ある。元は座天使。その姿は七つの蛇頭、十四の顔、十二の翼を持つという極めて先鋭的なものである。

サタナエルはグレゴリの一人、また、大君主として伝えられている強大な堕天使である。・・・このサタナエルほどに、様々な顔をを持つ堕天使はそうはいない。

サタナエルについて文献を紐解くと、「サタナエルが堕天する際に、天使を意味する「el」を名より剥奪されサタンとなった」という解釈や、「イブに禁断の実を食べるように唆した蛇である」とも「最初の殺人者カインの父である」等という説まで、実に多くの伝承が残されているのである。

さて、サタナエルを語る上で外せない伝承といえば、東方正教会の異端派:ボゴミル派の教義だろう。この教義でのサタナエルは、キリストとともに神の息子とされるのだ。

さらにサタナエルは、神に叛いて地に降り、物質世界の創造主=旧約聖書における「神」になった、とも伝えられている。しかし、暴虐かつ邪悪な性質のサタナエルは、神との約束を反故、創造した人間を虐待し続けた。この所業が旧約聖書にある幾多の戦や、ノアの箱舟事件の真相であるらしい。これらの出来事を経て、神はキリストを派遣して人間の救済を図ったのである。

また、他の興味深いエピソードとしては、神に反旗を翻し全体の1/3の天使を率いて戦争を起こした話が挙げられる。天へ叛くという点においてルシファーの叛逆と酷似しているが、ここで注目すべきは、サタナエルは神に休戦を持ち掛け、第二の天界を創ろうと画策したことだ。

結局、サタナエルの天界は神の目論見によって瓦解を迎えるのだが、何にしてもこれほどまで「創造的」な活動を行った堕天使は他に存在しないのではないだろうか。

・・・創造主の座に就く夢に敗れた哀れな堕天使である。

サタナエル/Satanael