「神の智」を意味する名を持つ大天使ザフィエル。別名として知られるのはザフキエル/Zaphkiel、ゾフィエル/Zophiel、ザフキアル/Zaphchialなど。「神の監視者」「神の番人」「神の意志」ともいわれる。

ザフィエルは座天使の指揮官の一人であり、にわか雨の天使ともされる。また、ザフキエルの別名のゾフィエルをヨフィエルも持つため、ヨフィエルの任務でもある智天使の司令官としての立場も併せて担うようだ。「エノク書」一では"神の子ら"ベネ・ハ=エロヒムの一人とされる。堕天使として知られるシェムハザを指導者として地上での受肉に合意している。またザフィエルは、セクンダディで土星層の支配者とされている。

ザフィエルは、人間が適切に知識を扱えるかどうかを常に監視する「眼」の役割を担いつつ、さらにそうした人間に対し、必要に応じて正しき善き道を指導していく。

ザフィエルは「生命の樹の天使」として第三のセフィラー:「ビナー」を守護する。

ビナー/Binah:「理解」(エロヒムゼウォオトとも)
象徴:数字・3、色・黒、金属・鉛、宝石・真珠、惑星・土星
神名はエロヒム。至高の母と呼ばれ、女性原理を象徴する。成熟した女性で表される。 「至高の母」の別名を持つ。コクマと対応する存在。全てのものに形を与えるとされる。セフィロトの天使と対立するシェルのデーモンとしては、サタリエルが挙げられる。

ザフィエル/Zaphiel