複数形はパワーズ/Powers。天使階級は中級第三位。神により最初に造られた天使とされる。ギリシャ語でエクシアとも呼ばれる彼ら能天使の任務は過酷を極める。

何故なら、彼らの主たる任務は対悪魔戦における最前衛を務めることなのだ。ゆえに最も悪魔と接触する機会の多い天使であり、最も堕落する危険性のある天使である、ともいえる。

能天使はその名によって主天使と並び立ち、力天使と性質を共有するものであることを示している。その性質とは最も調和的で神の本質に従属する善性によって高みに至る能力と知性を持っていること、そして全ての能力の源泉である原理と同一化する傾向のこと、だとされる。この原理は可能な限り(位階としての)天使へと放射される。

能天使の司令官と知られるのは、栄光の七天使の一人ともされる「神を見る者」破壊天使カマエル/Chamaelである。ただ、このカマエルはその任務の激烈さから、ある種残忍な側面も持ち合わせており、それ故に堕天した悪魔として描かれることも多い。

この階級で堕天した天使は、能天使の司令官としても名を挙げているカマエル/Chamael、元能天使の君主カルニエウァウなどが挙げられる。またソロモン王の精霊となっている、西方の王かつルシファーの忠実なる腹心09パイモン/Paimon、魔界の西方の統治者33ガープ/Gaapなども元能天使であるらしい。

能天使パワー/Power