「神の如き者」。これがミカエルの名の意である。元々は古代カルデアにおける神格であった。そんなミカエルを称える称号は「慈悲の天使」、「正義の天使」、「力天使・大天使の指導者」等、多岐に及ぶ。

ミカエルは、四大エレメントのうちの火、東の方位、知性の霊力、慎重の美徳を司る。彼はイスラエルの守護天使でもあり、イスラム世界ではミーカール/Mikalの名で知られる。"義の園"第四天マコノムを支配し、セクンダディでは太陽を司る。彼のシンボルは、神の武力の証でもある「鞘から抜かれた剣」、魂の選別を行う「秤」などである。

天使長とされるミカエルの職務は「主の意思を遂行する」即ち神の代弁者となることである。彼は勇猛果敢な猛将であり、慈悲深き理解者であり、そして厳正無比な法の執行者ともなるのである。

サタンが神に反逆を企てた際、ミカエルは天使軍を率いる将を務めた。その戦闘の最中にミカエルは敵軍大将サタン=ルシファーと一騎打ちを演じた。無論、勝敗はミカエルが勝利を収め、ルシファーは堕天し地の底に封じ込められる。この仇敵、見方によっては好敵手同士の二人は双子である、という説が存在する。

ミカエルは「栄光の天使」のうち、多くの文献から"確定している四人"のひとり。「生命の樹の天使」として第六のセフィラー:「ティファレト」を守護する。

ティファレト/Tiphreth:「美」(王冠とも)
象徴:数字・6、色・黄、金属・金、惑星・太陽
神名はエロハ。セフィロトの樹の中心に位置するセフィラーで、全ての生きる者に生命エネルギーを供給するとされる。シェルのトガリーニと対立。

ミカエル/Michael